概説 |
鼻の炎症や充血をとる点鼻薬です。鼻づまりのひどいときに用います。 |
作用 | 血管収縮薬とステロイド(副腎皮質ホルモン)の2成分が配合されています。これらの作用で、鼻の充血や腫れがとれ、鼻の通りがとてもよくなります。ただし、対症療法薬ですので、その効果は一時的です。病気の原因そのものを治すことはできません。
- 塩酸テトラヒドロゾリン..強い血管収縮作用により、鼻の充血や腫れをとりさります。速効性です。
- プレドニゾロン..ステロイドの一種で、炎症をとる優れた作用があります。
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注意 |
 【診察で】
- 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
- 別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えておきましょう。
 【注意する人】
- 鼻に結核やウイルスによる感染症のある人は、使用できないことがあります。
- 血圧の高い人や心臓病、脳卒中、糖尿病、甲状腺機能亢進症の人は慎重に用います。
- 子供はできるだけ控えます。
- 傷の治りを遅らせる作用があるので、鼻の手術後、あるいは鼻に潰瘍や傷のあるときは慎重に用います。
 【使用にあたり】
- 使用方法や回数は、説明書に従ってください。一般的に急性充血期に限って用います。長期の連用は好ましくありません。
- 子供に使用する場合は、使用法を正しく指導し、過度に使用しないよう注意を払ってください。
- 鼻水があるようでしたら、使用前に鼻をかんでおきましょう。

- 【備考】

- 長く続けていると効き目が悪くなり、普段の鼻づまりがかえってひどくなってしまいます。したがって、長期の連用は避けなければなりません。症状のひどいときだけ頓用するか、ごく短期間の使用にとどめましょう。
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効能 |
諸種疾患による鼻充血・うっ血。 |
用法 |
本剤は原則として6歳以上の小児及び成人に用いる。通常成人3〜5時間毎に2〜3回鼻腔内に噴霧するか、又は2〜4滴を鼻腔内に点鼻する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
局所的な副作用としては、鼻の刺激感や乾燥感などがみられます。大量に用いると、血圧上昇、動悸、頭痛など全身的な副作用がでる可能性もあります。
また、長期に続けていると、効き目が悪くなったり、かえって鼻づまりがひどくなります。医師から指示された範囲内で、必要最小限の使用にとどめましょう。
- 鼻やのどの刺激感、乾燥感、熱感、苦味、口の渇き
- 過敏症状(鼻の出口の発赤、かぶれ、かゆみ)
- 血圧上昇、動悸、頭痛、眠気、不眠
- 反応性の低下、二次充血..長期連用で効き目が悪くなる、かえって充血や鼻づまりがひどくなる
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