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成分(一般名) デキサメタゾン シペシル酸エステル
製品例 エリザスカプセル外用400μg、エリザス点鼻粉末200μg28噴霧用 ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 耳鼻科用剤/副腎皮質ホルモン/粉末噴霧式アレルギー性鼻炎治療剤

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概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用

概説 鼻の炎症をとる点鼻薬です。アレルギー性鼻炎に用います。
作用アレルギー性鼻炎は、鼻の粘膜でアレルギーが起こり、炎症を生じる病気です。季節性と通年性の2つタイプに分かれ、前者の多くはスギやヒノキなどの花粉が抗原となり、後者はダニやカビ、ほこりなどが原因となります。おもな症状は、くしゃみと鼻水、鼻づまりです。

このお薬の有効成分はステロイド(副腎皮質ホルモン)の一種です。ステロイドにはアレルギーや炎症をおさえる強い作用があり、不快な鼻炎症状を改善します。一般的な抗アレルギー薬が効きにくい“鼻づまり”に対しても効果が高いです。比較的速効性で、1〜3日でよい効果がでてきます。
特徴
  • 鼻粘膜に直接作用する鼻噴霧用ステロイド薬です。ステロイド点鼻薬は、症状がやや重いときに処方されることが多いです。とくに鼻づまりのひどい鼻閉型に好んで用いられます。局所にだけ作用しますので、全身性の副作用はまずありません。
  • 2種類の製品があります。粉末が充填される外用カプセル剤と、粉末をそのまま点鼻できる点鼻粉末剤の2つです。前者のカプセルは、別売の専用噴霧器ツインライザーを用いて鼻腔に噴霧します。後者は残数カウンター付きの定量噴霧式点鼻剤で、14日分として28回噴霧可能です。
  • どちらも防腐剤を含まない粉末製剤なので、噴霧後の刺激が少なく、また液垂れがありません。使用回数も1日1回と簡便です。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておいてください。
  • 正しい噴霧方法の説明を受けておきましょう。

【注意する人】
  • 結核を含め細菌やウイルス、真菌などによる重い感染症のある人は慎重に用いるようにします。病状によっては、使用できないことがあります。
  • 副鼻腔炎(蓄膿症)を悪化させるおそれがあります。鼻汁が黄色いなど細菌感染の疑いがある場合は注意が必要です。
  • 傷の治りを遅らせる作用があるので、鼻外傷や鼻の手術後、あるいは鼻中隔潰瘍のある人は、患部が治癒するまで使用を控えます。また、鼻血が出やすい人は慎重に用いる必要があります。

【使用にあたり】
  • 医師の指示通りに使用してください。正しい方法で噴霧することが大切です。十分な効果がでるまで数日かかることがあります。自分だけの判断でやめないで、決められた期間続けましょう。
  • 使用回数は1日1回です。鼻水があるようでしたら、噴霧の前に鼻をかんでおきましょう。
  • カプセル剤は外用です。飲んではいけません。1カプセルを専用噴霧器(ツインライザー)にセットし、息を止めた状態で鼻腔内に4回ほど噴霧します。この噴霧器は鼻腔内挿入部のノズル先端が2つに分かれており、両鼻腔への同時噴霧が可能です。詳細については説明書をよく読んでください。
  • 点鼻粉末剤は、各鼻腔に1噴霧ずつ息を止めた状態で噴霧します。充填操作など詳細については説明書の手順に従ってください。

【備考】
  • 毎年、重い花粉症で悩まされる人は、早めに受診するとよいでしよう。早期の初期治療により、重症化することなくシーズン中の症状が軽くてすみます。
  • 重い鼻閉型では、まず血管収縮性点鼻薬で鼻の通りをよくし、そのあとにステロイド点鼻薬を使うよう指示されることがあります。順番を間違えないようにしましょう。
  • 通年性のアレルギー性鼻炎でも、症状がよくなったら医師の判断で減量につとめるようにします。漫然と続けず、そのときどきの症状に応じ、きめ細かな指導を受けるようにしてください。
  • 鼻のアレルギーの原因物質(抗原)には、スギやヒノキなどの花粉、ダニやカビ、ほこり、化学物質などがあります。人により異なりますが、原因がはっきりしたら、その原因物質をできるだけ避け、また取り除くようにします。
効能 アレルギー性鼻炎
用法

【カプセル剤】

通常、成人には1回1カプセル(デキサメタゾンシペシル酸エステルとして400μg)を1日1回専用噴霧器を用いて鼻腔に噴霧する。

  • 注意1:本剤は噴霧用カプセルであり、必ず専用噴霧器を用いて噴霧し、内服しないこと。
  • 注意2:本剤の十分な臨床効果を得るためには継続的に使用すること。

【点鼻粉末剤】

通常、成人には1日1回、各鼻腔に1噴霧ずつ(1噴霧あたりデキサメタゾンシペシル酸エステルとして200μg)投与する。

  • 注意:本剤の十分な臨床効果を得るためには継続的に使用すること。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 外用薬ですので、副作用はほとんどありません。局所的な副作用として、鼻やのどに不快感を感じることがあるかもしれません。

  • 鼻の不快感、のどの不快感

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おくすり110番

注意! すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う、「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。