概説 |
アレルギーをおさえる点鼻薬です。アレルギー性鼻炎の治療に用います。 |
作用 | 
- 【働き】

- 抗アレルギー薬が配合される点鼻薬です。ヒスタミンをはじめアレルギー症状を引き起こすいろいろな化学伝達物質の放出をおさえる作用があります。そして、アレルギー性鼻炎にともなうクシャミや鼻水を予防し軽くします。花粉症にもよく使われます。

- 【薬理】

- 鼻粘膜に存在する免疫系のマスト細胞に作用し、ヒスタミン等の化学伝達物質の遊離を抑制します。そのような作用から化学伝達物質遊離抑制薬(ケミカルメディエーター遊離抑制作用)と呼ばれています。
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特徴 |
- 抗アレルギー薬のうちの「化学伝達物質遊離抑制薬」に分類されます。古くからある、この系統の草分け的な薬です。
- ステロイド点鼻薬ほど強力ではありませんが、副作用の心配はほとんどありません。長期の使用も安心です。
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注意 |
 【使用にあたり】
- 使用方法や噴霧回数は、説明書に従ってください。用法用量を守り、正しい方法で噴霧することが大切です。一般的な手順は以下です。
- 鼻水があるようでしたら、鼻をかんでおきます。片方の鼻を指で抑えてふさぎ、他方の鼻に容器の先を入れ、息を軽く吸いながら噴霧します。このとき、できるだけ容器の先端が鼻に触れないようにしてください。
- 鼻の上部に向けて噴霧します。鼻中隔の方向に噴霧を続けると、その部位の粘膜が荒れて鼻血がでたりします。
- 噴霧後は、鼻の奥まで届くように、頭を後ろに傾けた状態で数秒間鼻で静かに呼吸してください。
- 使用後は容器の先端をきれいにふき、キャップをしてください。
- 開封後は、1カ月以内に使用してください(残液破棄)。

- 【食生活】

- 人により原因は異なりますが、鼻のアレルギーは花粉やほこり、ダニやカビなどで生じます。原因がはっきりしたら、その原因物質(抗原)をできるだけ避け、また取り除くようにします。

- 【備考】

- 抗アレルギー薬は、初期治療として早期の使用がポイントです。ひどくなってからだと、よく効きません。毎年、花粉症で悩まされる人は、早めに受診されるとよいでしよう。
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効能 |
アレルギー性鼻炎。 |
用法 |
1日6回(起床時、日中約3時間ごとに4回、就寝前)、1回各鼻腔に1噴霧(クロモグリク酸ナトリウムとして2.6mg)ずつ噴霧吸入する。症状の緩解が得られれば、その後の経過を観察しながら減量すること。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
安全性の高いお薬です。副作用はほとんどありません。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- アナフィラキシー様症状..じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、ゼーゼー息苦しい。
 【その他】
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