概説 |
目の腫れや痛みをとる目薬です。結膜炎や眼瞼炎、目の手術などで用います。 |
作用 | 目の炎症をしずめて、腫れや発赤、痛みなどの症状をおさえます。炎症を引き起こすプロスタグランジン(PG)という物質の生合成を抑制する作用があります。
処方されるのは、結膜炎や眼瞼炎で炎症をともなうときです。花粉症のアレルギー結膜炎にも用いられます。また、白内障手術など目の手術の前後に点眼すると、術後の痛みや炎症がおさえられ、傷の治りがよくなります。 |
特徴 | 抗炎症作用を発揮する非ステロイド性抗炎症点眼薬(NSAID)です。ステロイド点眼薬に比べ、術後合併症の嚢胞様黄斑浮腫の発症が少なくなります。また、ステロイドにより発現する眼圧上昇の副作用がありません。 |
注意 |

- 【診察で】

- アレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。

- 【注意する人】

- 角膜に異常のある人は、慎重に用います。
 【使用にあたり】
- 1滴点眼したあと、ゆっくりと目を閉じ、まばたきをしないで1〜2分間そのまま目を閉じていてください。このとき、目頭を指で押さえておくと鼻や口に薬が回らず苦い思いをしなくて済みます。
- 特別な指示がなければ1滴で十分です。うまく命中しなかったときだけ、もう1滴さすようにすればよいでしょう。
- 点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意しましょう(薬液汚染防止のため)
- 点眼液が目の回りに付いたり目からあふれ出たときは、すぐ拭き取るようにしてください(かぶれることがあります)。
- 他の点眼薬と併用するときは、少なくとも5分間の間隔をあけて点眼してください。

- 【検査】

- とくに長期使用時は、角膜に異常がでていないかよく調べる必要があります。

- 【備考】

- 病気の原因そのものを治すわけではなく、あくまで対症療法のお薬です。これらの症状をもたらす原因そのものに目を向け原因療法を合わせて行うことも大切です。
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効能 |
外眼部及び前眼部の炎症性疾患の対症療法..眼瞼炎、結膜炎、強膜炎(上強膜炎を含む)、術後炎症。 |
用法 |
通常、1回1〜2滴、1日2回点眼する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
短期間でしたら、比較的安全に使用できます。かえって痛みや充血がひどくなったり、かゆみがでてきたら、早めに受診するようにしてください。また、喘息のある人は、発作の誘発に念のため注意が必要かもしれません。
重い副作用はまずありませんが、長く使用していると ときどき角膜障害を起こします。このため、長期使用のさいは定期的に角膜の検査をおこない重症化しないようにします。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- 角膜潰瘍、角膜穿孔..目の痛み、ゴロゴロ感・異物感
 【その他】
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