概説 |
瞳を小さくし、目の眼圧を下げる目薬です。緑内障の治療に用います。 |
作用 | 目の中では、房水と呼ばれる水分が循環しています。その役目は、目に栄養分を供給し、また眼圧を一定に保つことです。ところが、房水が充満しすぎると、眼圧が上がり視神経を圧迫してきます(高眼圧症)。そのままでいると、視神経が弱って視力が落ち、視野が欠けたりします。このような状態が「緑内障」です。
緑内障は、大きく2つのタイプに分かれます。「閉塞隅角緑内障」と「開放隅角緑内障」です。閉塞隅角緑内障は、房水の排水路が虹彩でふさがれてしまうタイプです。ときに、激しい急性症状を起こします。この場合、即刻に治療する必要があります。一方、開放隅角緑内障は、中高年の人に多くみられる慢性タイプです。排水口が目詰まりして房水がたまりやすくなっています。自覚症状はあまりありませんが、ゆっくりと進行し、そのまま放置すると視野に異常がでてきます。
緑内障の治療は、過剰な房水を減らして、眼圧を下げることです。この目薬は、縮瞳とともに房水の排水路である隅角を拡大します。また、線維柱帯という排水口を広げ、房水の流出を促進します。 |
注意 |
 【診察で】
- 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
- 妊娠中の人は、医師にお伝えください。
- 別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えておきましょう。

- 【注意する人】

- 虹彩炎のある人は使用できません。炎症の悪化や癒着をまねくおそれがあります。また、微量が体内に吸収され、気管支に悪い影響をおよぼす可能性があります。喘息のある人は慎重に用います。
- 適さないケース..虹彩炎
- 注意が必要なケース..喘息、網膜はく離の危険のある人。
 【使用にあたり】
- 点眼方法や点眼回数は、説明書に従ってください。
- できるだけ仰向けの状態で点眼するようにします。1滴点眼したあと、ゆっくりと目を閉じ、まばたきをしないで1〜5分間そのまま目を閉じていてください。このとき、目頭を指で押さえておくと鼻や口に薬が回らず苦い思いをしなくて済みますし、全身性の副作用の予防にもなります。
- 特別な指示がなければ1滴で十分です。うまく命中しなかったときだけ、もう1滴さすようにすればよいでしょう。
- 点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意しましょう(薬液汚染防止のため)
- 他の点眼薬と併用しているときは、点眼間隔を十分にあけてください。
- 点眼液が目の回りに付いたり、目からあふれ出たときは、すぐ拭き取るようにしてください(皮膚がかぶれることがあります)。

- 【食生活】

- 瞳が小さくなるので、暗っぽく見えます。車の運転など危険な作業は控えてください。
|
効能 |
緑内障、診断または治療を目的とする縮瞳。 |
用法 |
ピロカルピン塩酸塩として、通常0.5〜4%液を1日3〜5回、1回1〜2滴宛点眼する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
|
副作用 |
一過性ですが、瞳が小さくなる関係で暗っぽく見えたり、遠くが見にくくなることがあります。まれに、目の充血やまぶたの腫れもみられます。いずれの場合も、症状のひどいときは早めに受診してください。
ごくまれですが、微量の成分が体内に吸収され、下痢や吐き気など全身的な副作用があらわれることがあります。また、長期使用により、白内障が悪化したり、虹彩の癒着を起こす可能性もあります。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
 【その他】
- 暗く見える、一過性の近視化(遠くが見えにくい)
- 充血、まぶたの腫れ、かゆみ
- 白内障の悪化
- 下痢、吐き気、頭痛、発汗
|