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成分(一般名) ゾニサミド
製品例 トレリーフ錠25mg、トレリーフOD錠25mg~50mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 抗パーキンソン剤/その他/レボドパ賦活型パーキンソン病治療薬

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概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用

概説 パーキンソン病のお薬です。パーキンソン病のほか、レビー小体型認知症に伴うパーキンソニズムの治療に用います。
作用

【働き-1】

パーキンソン病では、脳内の神経伝達物質「ドパミン」が不足しています。そのため、ドパミン系の神経の働きが悪くなり、手足のふるえ、こわばり、体の動作が不自由になるといった症状がでてきます。

このお薬は、そのようなパーキンソン病症状を改善します。ふつう、病状が進行し基本薬のレボドパ含有製剤や他の治療薬で効果不十分な場合に追加併用します。レボドパの作用増強および作用延長効果を示し、症状安定と運動能力の改善につながります。

【働き-2】

レビー小体型認知症は、脳内に多数のレビー小体が出現し、認知障害に加えパーキンソン病のような症状を特徴とする認知症です。パーキンソン病と同じく、ドパミン減少があると考えられ、その治療にはまずレボドパ製剤が用いられます。

このお薬は、そのようなレビー小体型認知症に伴うパーキンソニズムにも適用します。初めから使うのではなく、レボドパ製剤を一定期間使用しても症状が残る場合に追加します。レボドパと併用することにより、運動能力のさらなる改善が期待できるのです。

【薬理】

正確なところは未解明ですが、やや選択的にB型のMAO活性を阻害し、またチロシン水酸化酵素活性を亢進することにより、ドパミンの分解抑制ならびに合成促進をもたらすと推察されています。

【臨床試験-1】

パーキンソン病に対する有効性と安全性を検証する試験が行われています。参加したのは、レボドパ製剤などによる治療で十分な効果が得られない124人。このうち61人はこの薬を追加、別の63人はプラセボ(にせ薬)を追加しレボドパ製剤などと併用します。

効果の判定は、運動能力に関する14項目を5段階(正常0点〜重症4点)で点数化し、その合計点(UPDRS PartIII合計スコア)で行います。点数が低ければ軽症、高いほど重症です。ちなみに、患者さんの服薬前の合計点は平均22点くらいでした。

3カ月後の試験結果は、この薬を追加した人達は平均で約6点低下(22→16点)、プラセボを追加した人達は約3点低下(22→19点)しました。この薬のほうが3点ほど下げ幅が大きく、運動能力がより改善されたわけです。安全性についても、プラセボと比べて特に問題となる副作用はなく、発現率についても大きな差はありませんでした。ただ、別の試験では、幻覚が用量依存的に多くなる傾向があるようです。

【臨床試験-2】

次は、レビー小体型認知症に伴うパーキンソニズムに対する試験です。参加したのは、レボドパ製剤による治療を行っている患者さん235人。このうち117人はこの薬を追加、別の118人はプラセボ(にせ薬)を追加します。効果をみる評価項目はパーキンソン病の試験と同じく運動能力検査に基づく合計点(UPDRS PartIII合計スコア)です。

その結果は、プラセボの人達が平均1.4点低下したのに対し、この薬を追加した人達は平均4.1点低下し2.7点ほど下げ幅が大きくなりました。臨床的に意味ある改善の最小変化は−2点とされることからも、レビー小体型認知症に伴う運動機能障害において十分有用性があると言えのです。認知症の悪化やせん妄などの副作用はプラセボと同程度であり、安全性についても特段の問題はありませんでした。
特徴
  • ゾニサミドを有効成分とするレボドパ賦活型パーキンソン病治療薬です。ゾニサミドの従来の効能は‘てんかん’に対するものでした。ところが、パーキンソン病に併発した‘けいれん’に使用したところ、以外にもパーキンソン病にも効果がありました。そこで、パーキンソン病を新効能として開発が進められ、新たな薬剤として認可されたのです。さらに、その後「レビー小体型認知症に伴うパーキンソニズム」の効能も追加取得しました。
  • 臨床試験では、レボドパ製剤などとの併用により運動能力の改善、日常生活動作の向上、症状安定(off時間短縮)が認められています。
  • パーキンソン病に対する有効用量は、てんかんに比べはるかに少なく、比較的安全に使用できます。服用回数も1日1回だけです。ただし、単独では効きません。少なくともレボドパ含有製剤とは必ず併用しなければなりません。
注意
【診察で】
  • 持病のある人やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
  • 妊娠中もしくはその可能性のある人は医師に申し出てください。
  • 別の薬を使用している場合は、その薬を医師に教えてください。

【注意する人】
  • 妊娠中は使用できません。
  • 重い肝臓病のある人は慎重に使用します。
  • 汗が出にくくなることがあるので、とくに夏、高温の場所で働く人など体温の上昇に注意する必要があります。

【飲み合わせ・食べ合わせ】
  • 他の抗てんかん薬を追加・増量、あるいは減量・中止する場合は、血中濃度の変動に注意する必要があります。
  • アミトリプチリン(トリプタノール)やアモキサピン(アモキサン)など三環系抗うつ薬との併用により、副作用が強まるおそれがあります。
  • フェノチアジン系やブチロフェノン系など一部の安定剤と併用すると、両方の薬の作用が弱まるおそれがあります。

【使用にあたり】
  • 通常、1回に25mg錠を1錠、1日1回服用します。日内変動の改善には、1回に50mg服用する必要があります。必ず指示された服用方法に従ってください。レボドパ製剤など他の治療薬と併用する必要があります。
  • 飲み忘れたら、気づいたときに飲んでください。ただし、次の服用時間が近ければ、1回分抜かし、次の時間に1回分飲んでください。2回分を一度に飲んではいけません。
  • 自分だけの判断で中止してはいけません。急に飲むのをやめると、その反動で具合が悪くなることがあります。

【検査】

効果や副作用をチェックするため、定期的に検査をおこないます。とくに、肝臓や腎臓、血液の検査が大事です。

【妊娠授乳】

妊娠中は使用できません。妊娠出産を予定している女性は、事前に医師と相談してください。

【食生活】
  • 眠気を催したり、注意力や集中力、反射運動能力が低下することがあります。車の運転など危険な作業は避けてください。
  • 発汗減少により体温が上昇するおそれがあります。とくに夏、炎天下での運動や、高温環境での仕事はできるだけ控えましょう。
効能

【効能A】

パーキンソン病(レボドパ含有製剤に他の抗パーキンソン病薬を使用しても十分に効果が得られなかった場合)

【効能B】

レビー小体型認知症に伴うパーキンソニズム(レボドパ含有製剤を使用してもパーキンソニズムが残存する場合)
用法

【効能A】

本剤は、レボドパ含有製剤と併用する。通常、成人にゾニサミドとして、1日1回25mgを経口服用する。なお、パーキンソン病における症状の日内変動(wearing-off現象)の改善には、1日1回50mgを経口服用する。

  • 注意:本剤の1日50mg服用において、1日25mg服用時を上回るon時の運動機能の改善効果は確認されていない。

【効能B】

通常、成人にゾニサミドとして、1日1回25mgを経口服用する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 少量で済むので副作用の心配はそれほどありません。比較的多いのは眠気と吐き気などの胃腸症状です。気力の低下や幻視・幻覚などの精神症状もみられます。幻視では、たとえば不快な虫が見えたりします。精神症状は高齢の人にでやすいので、ご家族や介護の方も十分に注意しましょう。

めったにありませんが、重い副作用として“悪性症候群”が知られています。とくに、この薬を含め抗パーキンソン病薬の中止時や急激な減量時に要注意です。自分だけの判断で急に薬を止めてしまうのも非常に危険です。万一、高熱、ひどい汗、体のこわばり、意識の乱れなどが現れたら、直ちに医師に連絡してください。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 悪性症候群(Syndrome malin)..動かず黙り込む、体の硬直、飲み込めない、急激な体温上昇、発汗、頻脈、ふるえ、精神変調、意識障害。
  • 重い皮膚・粘膜障害..発疹、発赤、水ぶくれ、うみ、皮がむける、皮膚の熱感や痛み、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感。
  • 遅発性の重い過敏症状..発疹、発熱、だるい、吐き気、リンパ節の腫れ、皮膚や白目が黄色くなる。
  • 重い血液成分の異常..発熱、喉の痛み、口内炎、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や鼻血・歯肉出血など出血傾向。
  • 急性腎障害..尿が少ない・出ない、むくみ、尿の濁り、血尿、だるい、吐き気、頭痛、のどが渇く、けいれん、血圧上昇。
  • 間質性肺炎..から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱。
  • 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
  • 横紋筋融解症..手足のしびれ・こわばり、脱力、筋力低下、筋肉痛、歩行困難、赤褐色の尿。
  • 腎結石、尿路結石..排尿時の痛み、下腹部・横腹・腰・背中の激しい痛み、尿の濁り、血尿。
  • 発汗減少に伴う熱中症..体温上昇、吐き気、意識がうすれる
  • 幻覚、妄想、せん妄、錯乱..本当ではない声や音が聞こえる、実際にいない虫や動物・人が見える、誤った思い込み、非現実な体験、もうろう状態、混乱・興奮、取り乱す。

【その他】
  • 眠気、気力低下、めまい、ふらつき、頭痛
  • 食欲不振、吐き気、口の渇き
  • 口の周囲や手足が勝手に動く
  • 発疹、かゆみ、発汗減少
  • だるさ、脱力感、血圧低下、動悸

概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
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おくすり110番

注意! すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う、「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。