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成分(一般名) フェンブフェン
製品例 ナパノール錠100mg~200mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 解熱鎮痛消炎剤/フェニル酢酸系/非ステロイド性抗炎症・鎮痛・解熱剤

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概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用

概説 腫れや痛みをやわらげるお薬です。
作用

【働き】

炎症をしずめて、腫れや発赤、痛みなどの症状をおさえます。熱を下げる作用もあります。ただし、対症療法薬ですので、痛みの原因そのものを治すことはできません。

【薬理】

炎症や発熱を引き起こすプロスタグランジン(PG)という物質の生合成を抑制します。プロスタグランジン(PG)の合成酵素「シクロオキシゲナーゼ(COX)」を阻害することによります。
特徴
  • この薬の仲間は「非ステロイド抗炎症薬(NSAID)」と呼ばれ、いろいろな痛みに広く用いられています。
  • 化学構造的には、アリール酢酸系に分類されます。この系統は効果が強い反面、副作用にも注意が必要です。
  • 体の中に入ってから活性化し効力を発揮するプロドラッグです。胃腸の副作用が軽減されています。
注意
【診察で】
  • 胃腸の悪い人、腎臓や肝臓の悪い人など持病のある人は医師に伝えておきましょう。病気によっては症状を悪化させるおそれがあります。
  • 喘息やアレルギーのある人も医師に報告しておいてください。
  • 飲み合わせの悪い薬があります。別に薬を飲んでいる場合は、必ず医師に報告しておいてください。
  • 妊娠中の人は、医師にお伝えください。

【注意する人】

鎮痛薬や解熱薬で喘息を起こしたことのある人は飲んではいけません(アスピリン喘息の人)。胃潰瘍など消化性潰瘍のある人も避けます(特別な胃薬と併用して用いることがあります)。また、血小板減少などで出血が心配される場合も控えるようにします。そのほか、肝臓病、腎臓病、高血圧、心臓病、喘息、大腸炎、クローン病などの人も病状により使用できない場合があります。副作用のでやすい子供や高齢の人も慎重に用います。

  • 適さないケース..アスピリン喘息、消化性潰瘍のある人、血小板減少症など重い血液の病気、重い肝臓病、重い腎臓病、重い心臓病(心不全)、重い高血圧症の人、妊娠末期の人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】
  • キノロン系抗菌薬のエノキサシン(フルマーク)およびノルフロキサシン(バクシダール)との併用は禁止されています。併用により、けいれんを起こすおそれがあります。
  • そのほかのキノロン系抗菌薬、抗リウマチ薬のメトトレキサート(リウマトレックス)、気分安定薬のリチウム(リーマス)、チアジド系利尿薬など多くの薬と相互作用を起こす可能性があります。市販薬も含め、他の薬との飲み合わせには注意が必要です。服用中の薬は忘れずに医師に報告しておきましょう。
  • 飲酒は控えめにしてください。多量のアルコールは、胃や肝臓の副作用をでやすくします。

【使用にあたり】
  • 食後すぐに多めの水(コップ1杯)でお飲みください。頓服の場合も、できるだけ食後にあわせて飲んだほうがよいでしょう。もし、空腹時に飲む場合は、軽食をとるか牛乳で飲めば、胃の負担が軽くてすみます。
  • 肩こりや腰痛、外傷などで使用している場合、漫然と続けず、痛みの程度により、減量や中止を考慮する必要があります。症状がよくなったら、継続の可否についても医師とよく相談してみてください。リウマチなど慢性的な炎症疾患は別として、鎮痛薬の安易な長期服用は好ましくありません。
  • 関節リウマチでは、よい効果がでるまでに2〜4週間くらいかかることがあります。指示された期間続けるようにしてください。

【妊娠授乳】

妊娠中はできるだけ控えます。どうしても必要な場合は、必要最小限の範囲で用います。妊娠末期の長期連用は避けなければなりません。

【その他】
  • 胃の副作用を予防するのに、胃腸薬が処方されることがあります。
  • 他の人、とくに子供には代用しないでください。
効能
  • 次の疾患の消炎、鎮痛、解熱//関節リウマチその他の膠原病に伴う関節炎、痛風発作、変形性関節症、腰痛症、頸肩腕症候群、肩関節周囲炎、腱・腱鞘炎。
  • 外傷後、手術後及び抜歯後の炎症及び腫脹の緩解。
用法 フェンブフェンとして、通常、成人1日600mgを3回に分割経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。痛風発作には、フェンブフェンとして、成人600mg〜1,000mgを1日1回、その後翌日から、通常、成人1日600mgを3回に分割経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 もっとも多い副作用は胃腸症状です。重症化することはまれですが、胃潰瘍など消化性潰瘍にも念のため注意が必要です。とくに高齢の人、あるいは服用が長期になるときは気をつけてください。

人によっては発疹ができたり、喘息発作を起こすおそれがあります。アレルギー体質の人や、もともと喘息のある人は注意してください。

そのほか、腎臓や肝臓の働きが悪くなってくることがあります。リウマチなどで長期に服用する場合は、定期的に肝機能や腎臓の検査、また胃の検診を受けるとよいでしょう。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 消化管潰瘍・胃腸出血..胃痛、腹痛、吐き気、嘔吐、吐血(コーヒー色のものを吐く)、下血(血液便、黒いタール状の便)。
  • 重い皮膚・粘膜障害..発疹、発赤、水ぶくれ、うみ、皮がむける、皮膚の熱感や痛み、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感。
  • 間質性肺炎..から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱。
  • 喘息発作の誘発..咳き込む、ぜいぜい息をする、息をするときヒューヒュー音がする、息切れ、呼吸しにくい。
  • ショック、アナフィラキシー様症状..気持ちが悪い、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、ゼーゼー息苦しい、めまい、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。

【その他】
  • 胃痛・腹痛、吐き気、吐く、食欲不振、口内炎。
  • 発疹、じんま疹。
  • むくみ、肝臓や腎臓の働きが落ちる。

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おくすり110番

注意! すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う、「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。