PR 人気の薬系書籍ベスト30 「くすり本NAVI 」 おくすり 110番

成分(一般名) タンドスピロン クエン酸塩
製品例 セディール錠5mg~10mg~20mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 催眠鎮静剤,抗不安剤/その他/セロトニン作動性抗不安薬

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概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用

概説 気分をリラックスさせるお薬です。不安や緊張感をやわらげたり、寝つきをよくします。
作用心身症は、精神的な要因や自律神経の乱れがもたらす心と体の病気です。たとえば、ストレスで血圧が上がったり、胃腸の調子が悪くなったり、心臓がドキドキしたり、また、女性では生理不順を起こしたりします。

このお薬は、おだやかな作用の心の安定薬です。一般的な抗不安薬とは作用のしかたが異なり、抗不安作用と抗うつ作用をあわせもつのが特徴です。上記のような心身症や神経症を中心に各種の不安障害に広く処方されています。
特徴
  • セロトニン系の神経に作用する非ベンゾジアゼピン系の抗不安薬(緩和精神安定薬)です。作用機序からセロトニン1A受容体部分作動薬と呼ばれることもあります。抗不安薬作用にくわえ、抗うつ作用をあわせもつのが特徴です。ベンゾジアゼピン系抗不安薬と作用点が異なるため、筋弛緩作用にもとづく脱力、健忘、依存性などが少ないとされます。
  • ベンゾジアゼピン系抗不安薬と効果に大きな違いはありませんが、効果発現が遅く2週間近くかかる点に留意する必要があります。作用は弱めで、作用時間は短いほうです(作用/時間:弱/短時間型 6時間以内)。
  • おだやかに作用し比較的安全性が高いことから、高齢の人にもよく用いられます。抗不安薬の安易な長期服用は好ましくないのですが、その必要がどうしてもあるのなら選択肢の一つです。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
  • 別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えておきましょう。
  • 妊娠中の人は、医師にお伝えください。

【注意する人】
  • 呼吸器系に病気のある人、心臓病、肝臓病、腎臓病、脳に病気のある人、また栄養状態が悪く体が弱っている人は、副作用の発現に注意が必要です。
  • 高齢の人は血中濃度が上昇しやすいので、低用量から始めるなど慎重に用いるようにします。

【飲み合わせ・食べ合わせ】
  • 別の安定剤や抗うつ剤などメンタル系の薬と併用すると、強く効きすぎたり、副作用がでやすくなります。服用中の薬があるときは、必ず医師に伝えておきましょう。
  • 飲酒は控えてください。副作用が強まるおそれがあります。

【使用にあたり】
  • 医師から指示された用法用量を守りましょう。よい効果が出るまでに1〜2週間かかることがありますから、指示された期間続けるようにしてください。
  • ふつうの生活で感じるイライラや軽いストレスの解消だけを目的に、安易に飲むべきでありません。心身症の治療を目的にするなど、医師のきちんとした診断のうえで使用する必要があります。

【妊娠授乳】
  • 妊娠中の服用はできるだけ避けることが望ましいです。医師とよく相談されてください。
  • 授乳中もできるだけ控えるようにします。医師の判断しだいですが、服用する場合は授乳(母乳)を中止するのが基本です。

【食生活】
  • 眠気やめまいを起こしたり、注意力が低下することがあります。車の運転をふくめ、危険をともなう機械の操作や作業は避けてください。
  • 薬にだけ頼るのではなく、休養やリフレッシュ、生活や職場の環境調整をあわせておこなうことが大切です。

【備考】
  • 治療方針もなく、ただ漫然と続けることは好ましくありません。生活や職場環境などが安定し、症状がよくなってきたなら、医師と相談のうえ計画的に徐々に減量したり頓服のような飲み方に変えることも考慮しましょう。
  • 医師の判断で薬を減量したり中止できるのであれば理想的です。ただ、急ぐことはありません。副作用の少ないお薬ですから、無理をせずゆっくり治療なさってください。薬以外の心理療法や自律神経訓練法も効果的です。
効能
  • 心身症(自律神経失調症、本態性高血圧症、消化性潰瘍)における身体症候ならびに抑うつ、不安、焦躁、睡眠障害
  • 神経症における抑うつ、恐怖
用法 通常、成人はタンドスピロンクエン酸塩として1日30mgを3回に分け経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日60mgまでとする。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 人によっては、眠気やめまいを起こすことがあります。依存性は低いとされますが、まったくないともいえません。むやみに量を増やしますと、薬に頼りがちになり、やめにくくなってしまうおそれがあります。決められた範囲内で正しく服用してください。

重い副作用としては、セロトニン症候群と悪性症候群の報告があります。大量服用時あるいは急な減量・中止により起こりやすいです。発現頻度はきわめてまれなものの、万一、興奮・混乱、もうろう状態、けいれん、硬直、発汗、発熱といった症状があらわれましたら、すぐに医師に連絡してください。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
  • セロトニン症候群..落ち着かない、不安、興奮・混乱、不眠、体の震え・ぴくつき、めまい、発熱、発汗、頻脈、下痢、血圧上昇。
  • 悪性症候群(Syndrome malin)..動かず黙り込む、体の硬直、飲み込めない、急激な体温上昇、発汗、頻脈、ふるえ、精神変調、意識障害。

【その他】
  • 眠気、めまい、ふらつき、倦怠感、気分不快。
  • 吐き気、食欲不振

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おくすり110番

注意! すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う、「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。