PR 人気の薬系書籍ベスト30 「くすり本NAVI 」 おくすり 110番

成分(一般名) ハロキサゾラム
製品例 ソメリン錠5mg~10mg、ソメリン細粒1% ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 催眠鎮静剤,抗不安剤/ベンゾジアゼピン系/睡眠導入剤

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概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用

概説 寝つきをよくするお薬です。
作用脳の神経をしずめる作用があります。そして、不安や緊張感をほぐし気分をリラックスさせて、自然に近い眠りに誘います。
特徴
  • 睡眠薬として広く使用されている系統です。比較的安全性が高く、効き目もよいので、不眠症の治療には、まずこの系統が使われます。
  • 同類薬のなかでは、持続時間が長時間型です。夜間に何度も目が覚めたり、朝早く目が覚めてしまう人に向きます。作用時間が長いので、昼間の抗不安効果も期待できます。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人、また妊娠中の人は医師に伝えてください。
  • 服用中の薬を医師に教えてください。
  • 夜中に起きて仕事をすることのある人は、医師に伝えておきましょう。

【注意する人】

急性の閉塞隅角緑内障を起こしている人や重症筋無力のある人は使用できません。それらの症状を悪化させるおそれがあるためです。喘息や肺性心など呼吸器系に病気のある人も、症状によっては慎重に使用する必要があります。高齢の人は副作用がでやすいので、少量ではじめます。

  • 適さないケース..急性閉塞隅角緑内障、重症筋無力症、呼吸機能が高度に低下している場合など。
  • 注意が必要なケース..呼吸器系に病気のある人、心臓病、肝臓病、腎臓病、脳に病気のある人、高齢の人など。
  • 控えたほうがよいケース..夜中に一時的に起きて仕事をするとき。

【飲み合わせ・食べ合わせ】
  • 別の安定剤や抗うつ剤などメンタル系の薬と併用すると、強く効きすぎたり、副作用がでやすくなります。服用中の薬があるときは、必ず医師に伝えておきましょう。
  • 飲酒は控えてください。副作用が強まるおそれがあります。
  • お茶に含まれるカフェインは、この薬の効果を弱めるかもしれません。寝る前の日本茶、コーヒー、紅茶類は控えたほうがよいでしょう。

【使用にあたり】
  • 寝るすぐ前にお飲みください。飲む前にやるべきことを済ませておきましょう。
  • 仮眠の前はよくありません。たとえば、十分な睡眠時間をとらないまま起床して仕事をしなくてはいけないとき、また、夜中に一時的に起きて仕事をする場合は、この薬を飲まないでください。
  • 日常的なストレスによる一時的な不眠に安易に用いることには賛成できません。
  • 長期連用時、自分の判断だけで急に中止してはいけません。急に飲むのをやめると、反動でかえって眠れなくなったり、イライラや強い不安感、震えを生じることがあります。

【妊娠授乳】
  • 妊娠中の服用はできるだけ避けることが望ましいです。医師とよく相談されてください。
  • 授乳中もできるだけ控えるようにします。医師の判断しだいですが、服用する場合は授乳(母乳)を中止するのが基本です。

【食生活】
  • とくに高齢の人は、夜中にトイレにいくときなど、ふらついて転倒につながるおそれがあります。十分注意してください。
  • 翌日まで薬の影響が残り、眠気やふらつき、注意力が低下することがあります。そのような場合は、車の運転など危険な作業は避けてください。
  • 起床・就寝時間を一定にし、睡眠リズムをとりもどすようにしましょう。生活習慣の見直しも大切です。

【備考】
  • 眠れない原因はさまざまです。家庭や仕事上のトラブル、悲しい出来事、あるいは入院などのストレスで一時的に眠れないことがありますし、神経症やうつ病、統合失調症など心の病気が原因のこともあります。さらに、呼吸器の病気、心臓病、痛みやカユミなど体の病気も不眠を起こします。不眠症の治療は、原因疾患の治療、環境の整備などを合わせておこなうことが大切です。
  • 効かないからと むやみに薬の種類や量を増やしても、結局は効き目が落ちてきます。生活や職場環境などが安定し症状がよくなってきたなら、医師と相談のうえ計画的に徐々に減量したり頓服のような飲み方に変えることも考慮しましょう。治療方針もなく、ただ漫然と続けることは好ましくありません。
  • 医師の判断で薬を減量したり中止できるのであれば理想的です。ただ、急ぐことはありません。副作用の少ないお薬ですから、無理をせずゆっくり治療なさってください。薬以外の心理療法や自律神経訓練法も効果的です。
効能 不眠症。
用法 ハロキサゾラムとして通常成人1回5〜10mg(細粒..0.5〜1g、錠5mg..1〜2錠、錠10mg..1/2〜1錠)を就寝前に経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 比較的安全性の高いお薬です。正しく服用するかぎり、重い副作用はまずありません。ただ、人によっては、翌朝に眠気やふらつき、けん怠感や脱力感などが残ることがあります。高齢の人は、転倒にも注意してください。

とくに多めの量を長く飲み続け、体が薬に慣れている状態で急に中止すると、かえって眠れなくなったり、不安やイライラ、吐き気、震えなどの反発的な症状がでることがあります。中止するときは、医師の指示のもと徐々に減量するようにしましょう。

また、自分だけの判断で安易に量を増やしたり、用法を守らず昼間に飲んだりすると、効きめが悪くなるばかりか薬に頼りがちになり、なかなかやめられなくなってしまいます。指示された用法用量を守ることが大切です。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 依存..長期に多めの量を飲み続けると、体が薬に慣れた状態になりやめにくくなる。このとき急に中止すると、いらいら、強い不安感、不眠、ふるえ、けいれん、混乱、幻覚など思わぬ症状があらわれることがある(徐々に減量すれば大丈夫)。
  • 呼吸抑制・炭酸ガスナルコーシス..息苦しい、窒息感、翌朝の頭痛、頭が重い。

【その他】
  • 眠気、ボーッとする、頭が重い感じ、頭痛。
  • ふらつき、めまい感、けん怠感、脱力感。
  • 口が渇く、吐き気
  • 長期連用で効き目が悪くなる。

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おくすり110番

注意! すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う、「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。