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漢方薬の処方は、陰陽理論にもとづかなければなりません。大局的にいえば、陰証の人にはエネルギーを補う方剤を、陽証の人にはエネルギーを使わせ病因を追い出す方剤を用います。もし誤って、陰の人にエネルギーを消費させる処方を用いれば、効果がないばかりか、かえって体を弱らせてしまいます。基本的な八網分類の使い分けは次のようになりす。
カゼをこじらせると、表証から裏証に移ります。ノドの奥に痰がからみ、胸やミゾオチに違和感を生じたりします。咳も胸からでるようになり、気管支炎を起こしていることもあります。半表半裏のこの段階は、柴胡剤のよい適応です。その代表が小柴胡湯(ショウサイコトウ)で、体力が中程度の人に用いることができます。もし、がっちりタイプで便秘がちの実証であれば大柴胡湯(ダイサイコトウ)を使うことになります。逆に虚証の人には、より補性の方剤、たとえば柴胡桂枝湯(サイコケイシトウ)や柴胡桂枝乾姜湯(サイコケイシカンキョウトウ)を用います。 もし咳がひどければ、半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)や、これに小柴胡湯を合わせた柴朴湯(サイボクトウ)なども使われます。半夏厚朴湯には、上昇する"気"をしずめる作用があるといわれます(咳は“気”の上昇の一つの表れ)。 このように、カゼだけに限っても、証に合わせていくつもの方剤を使い分けなければなりません。同じ病気でも、人により、また時期により処方する漢方薬が違うのです。 [PR] 人気の薬系書籍ベスト30 「くすり本NAVI 」 ![]() |
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おくすり110番 |